Little Glee Monster
2024年10月29日デビュー10周年!
ガオラーの皆さんとともに、
10周年を楽しめる1年間にしていきます!
<Day1:CELEBRATE>
10/19(土)開場 16:00 / 開演 17:00
Little Glee Monsterがデビュー10周年を記念した単独ライブ『Little Glee Monster 10th Anniversary Live』を10月19日、20日に東京・武蔵野の森 総合スポーツプラザメインアリーナにて開催。2日間で異なるサブタイトルが付けられた本公演のうち、初日公演は<Day1:CELEBRATE>と題して実施され、会場に集まった大勢のガオラー(リトグリファン)を熱狂させた。
会場が暗転すると同時に、ステージ後方の高台からメンバー6人が登場。Day1公演はインディーズ時代の人気曲「HARMONY」から華々しくスタートした。白基調にゴールドをあしらった衣装を来たメンバーは、オープニングから伸びやかな歌声を響かせる。続く「好きだ。」ではかれんの「10周年、盛り上がっていきましょう!」を合図に、会場の熱気が急上昇。さらにメジャーデビュー曲「放課後ハイファイブ」ではスクリーンに活動初期から現在までの映像も映し出され、ステージ上のメンバーがいかに変化・成長を遂げたかを実感させる。また、曲後半ではメンバーがサインボールを客席に投げ込むサプライズも用意され、圧倒的なボーカルパフォーマンスとあわせて観る者を楽しませてくれた。
最初のMCではアサヒが「私たちが10周年おめでとうというのもありますけど、皆さんもおめでとうなので、一緒に『おめでとう』『ありがとう』って言いませんか?」と告げ、会場にいるみんなで「おめでとう!」「ありがとう!」と言い合う一幕も。続けて「今日はリトグリを愛してくれるみんなと、特別な1日にしたいと思います。一緒に“CELEBRATE”してくれますか?」と語りかけてから、この日の大きな見どころのひとつであるメドレーコーナーに突入。「I Feel The Light」を筆頭に「Catch me if you can」や「Get down」「Rolling Rolling Rolling」など、ソウルフルかつダンサブルな楽曲が矢継ぎ早に披露される。メンバーは軽やかなダンスを交えながら、絶品のハーモニーで名曲たちを表現。それぞれの見せ場も随所に用意され、一瞬たりとも目が離せないこの日限りのスペシャルメドレーを楽しむことができた。
ミカが「歌いたい曲がたくさんありすぎて、メドレーにしちゃいました。明日はまったく違うメドレーをお届けします!」と話すと、客席から歓声が湧き起こる。そんな多幸感いっぱいの空気から、「Your Name」で会場の雰囲気は一変。続く「SPIN」とともに、シリアスなトーンで大人びた世界観を演出する。また、「WONDER LOVER」では息の合ったダンスでクールさ全開のステージを展開。6人はメインステージとアリーナ中央に設置されたサブステージを行き来しながら、満員のオーディエンスに向けてアピールを続ける。特に「ECHO」ではスタジアムロック級のハードサウンドを背に、メンバーそれぞれがフルスロットルの歌声で観客を圧倒。その後も「UP TO ME!」や「だから、ひとりじゃない」と「OVER」のメドレーと、新旧のヒット曲を連発して、会場のガオラーたちを魅了した。
ライブ中盤のMCでは、MAYUを中心にこれまで話したことのないエピソードとともに10年間を振り返っていく。
まず、MAYUが「初めてのアリーナツアー(2018年2〜3月開催の『Little Glee Monster Arena Tour 2018 - juice !!!!!』)でセンターステージにタワーみたいなのがあって、そこで『Jupiter』を歌ったんです。DVDとかで観てくださった方もいると思うんですけど……私は高所恐怖症なんですね。なので、最初から最後まで一回も目を開けられなかった(笑)」と切り出すと、会場から笑いが起こる。続けて彼女は「DVDのパッケージにメンバー5人が写っているんですけど、私だけ目を瞑っていて。あれ絶対に「Jupiter」やねん!」と、ファンも知らなかった裏話でメンバーやガオラーたちを驚かせた。
また、間もなく加入から2年が経とうとする妹チームとオリジナルメンバーからなる姉チームとの距離が縮まった瞬間について話題が及ぶと、miyouは「(姉チームから)呼び捨てされたときのキュンは覚えてる。すっごいうれしかった!」と告白。すると、MAYUが「それ、うちらも緊張してた(笑)」、アサヒは「誰かが発端で呼び捨てを始めたから、これは(自分も)行かないといけないかなと思った」とそれぞれ本音を吐露し、6人の間に温かな空気が流れる。一方で、結海は「ミカとかれんちゃんがLINEをしていたのを見たら、『ミカ、タメ口で会話してる! めっちゃ仲良さそう! いいな〜』と思って。そこからです」と敬語をやめたタイミングを明かすと、かれんが「ずっと『敬語じゃなくていいよ』って言ってたけど、妹3人は気遣いもあって敬語で話してくれて。でも、そこからぎこちなくタメ口にする感じが可愛いかったの!」とうれしそうに語った。この和やかなMCからも、第2章に突入した今のリトグリがベストな状態であることが伝わったはずだ。
ライブが「Jupiter」で再開すると、6声による美しいハーモニーが織りなす唯一無二の歌世界を前に、オーディエンスは静かに耳を傾ける。以降も「いつかこの涙が」「足跡」とスローナンバーが立て続けに披露され、会場を優しい空気で包み込む。特に「足跡」では過去10年分の思い出の写真や映像がスクリーンに映され、エモーショナルさに拍車をかけることに。その後、メンバーがステージを離れると、バンドメンバー紹介を兼ねたセッションがスタート。グルーヴィーな演奏で観客を楽しませると、衣装替えたかれん、MAYU、アサヒが「NO!NO!!NO!!!」を歌唱する。10年にわたりグループを牽引し続けた3人によるパワフルなボーカルに会場が沸くと、続く「Go My Way!」ではミカ、結海、miyouが姉チームに負けず劣らずのボーカルワークで観客を惹きつけた。そして、6人が再び揃ったところで「JOY」のイントロが鳴ると、客席からどよめきの声が湧き起こる。さらに「SING」「CLOSE TO YOU」と久しぶりに披露されるレア曲や初めて現在の6人で歌う楽曲が次々に繰り出され、ガオラーたちは盛大なクラップと歓喜の声援で応えた。
その後のMCでは、miyouを中心にトークを展開し。新たに制作された妹チーム3人のモンスターキャラクターにその場で命名することに。じっくり考えた末、miyouは「キャレル」、ミカは「みきゃーん。」、結海は「ザリクマ」とそれぞれ個性的な名前を付けてみせた。そんな微笑ましいトークを終えると、ライブは現編成での“はじまりのうた”「Join Us!」にて後半戦に突入。6人がポジティブなオーラを発しながら歌う姿に、会場の熱気が再び増していく。曲のクライマックスではフロアに向けて銀テープも発射され、その盛り上がりにさらに拍車をかける。そして、結海の「声が足りないな、まだいけますか?」という煽りを受けて「SAY!!!」では会場中にタオルが高く掲げられ、「Say!」「Yeah!」のコール&レスポンスとともにフロアの一体感も急加速。「世界はあなたに笑いかけている」ではメンバーがフロアに降りて通路を練り歩くサプライズも発生。間近で歌う6人の姿にガオラーたちが興奮を隠せない様子で、その盛り上がりはピークに到達する。
結海が「次の曲はこの大切な10周年に向けて、私たちも作詞に関わりました。(この日のために)みんなにも(曲を)覚えてきてもらいました。みんなと一緒に大切な思い出を作りたいと思います」と口にすると、このライブのために制作された新曲「Memories」をライブ初パフォーマンス。この曲のみ写真・動画撮影OKということで、大勢のファンがスマホ片手に歌いながらライブを楽しんだ。そして客席から盛大なクラップを浴びながら、この日の公演のサブタイトルにもなった「CELEBRATE」で会場は祝福モードに包み込まれ、ライブ本編はエンディングを迎えた。
アンコールではかれんが「よくガオラーの皆さんが私たちに『リトグリでいてくれてありがとう、リトグリを残す選択をしてくれてありがとう』と言ってくれるんですが、みんながいなかったらこんなに幸せで、こんなに素敵な10周年を迎えられなかったと思います」と、涙ながらに感謝の言葉を伝える。続けて「みんながいる限り私たちは歌い続けていきます」と告げ、ライブ初披露となるNHKドラマ10『宙わたる教室』の主題歌「Break out of your bubble」を、心を込めて歌い上げた。
初日のラストナンバーに選ばれたのは「Million Miles」。6人に堂々とした歌声からは、10周年という大きな節目を迎え、ここからまた新たな道を進んでいこうとする強い意志が感じられたはずだ。すべての楽曲披露を終えると、メンバーが会場中に向けてそれぞれ感謝の思いを届け、最後にかれんが「こんなにたくさんの人たちが一緒に10周年をお祝いしてくれて、リトグリは本当に幸せです!」と号泣するハプニングも。こうして約3時間にわたる10周年ライブ初日公演は幕を下ろした。
10年の歴史を振り返るようなセットリストと今の6人の魅力をたっぷり凝縮させたパフォーマンスで、最高なお祝いの時間を過ごすことができたリトグリ。この初日公演を大成功させ、続く<Day2:PROMISE>で次の10年へ向けた次の一歩を踏み出す。これまでの歴史を抱え、新たな道を作っていこうとする彼女たちの姿に今後も注目してもらいたい。10年前の彼女たちが予想もできなかった今を築き上げたように、きっとこれからも我々が思ってもみなかったような素敵な景色を見せてくれるはずだから。
(文/西廣智一)
<セットリスト>
01. HARMONY
02. 好きだ。
03. 放課後ハイファイブ
04. <CELEBRATE>スペシャルメドレー:I Feel The Light
〜 ハピネス
〜 Catch me if you can
〜 Get down
〜 Rolling Rolling Rolling
〜 私らしく生きてみたい
〜 Hurry Up!!
〜 I Feel The Light
05. Your Name
06. SPIN
07. WONDER LOVER
08. ECHO
09. UP TO ME!
10. だから、ひとりじゃない 〜 OVER
11. Jupiter
12. いつかこの涙が
13. 足跡
14. NO!NO!!NO!!!
15. Go My Way!
16. JOY
17. SING
18. CLOSE TO YOU
19. Join Us!
20. SAY!!!
21. 世界はあなたに笑いかけている
22. Memories
23. CELEBRATE
アンコール
24. Break out of your bubble
25. Million Miles
<Day2:PROMISE>
10/20(日)開場 15:30 / 開演 16:30
10月19日、20日に東京・武蔵野の森 総合スポーツプラザメインアリーナにて開催されたLittle Glee Monsterデビュー10周年記念ライブ『Little Glee Monster 10th Anniversary Live』。2日目は<Day2:PROMISE>と題したサブタイトルのもと実施され、会場に集まったガオラー(リトグリファン)に向けてリトグリの“これから”がバラエティ豊かな選曲をとおして提示された。
オープニングに全開のツアー『Little Glee Monster Live Tour 2024 “UNLOCK!”』最終公演でのアサヒの「叶えられた夢も叶えることができなかった夢も、楽しかったことも悲しかったことも、言葉にするには難しい10年間を送りました。10周年のはじまりに、聴いてください」というMCの様子がスクリーンに映し出されると、それに続くように「はじまりのうた」からライブはスタート。初日とは異なる白&ブルーを基調にした衣装を身にまとった6人は、新たな10年への第一歩としてこの曲を感情たっぷりに歌い上げる。
1曲目からクライマックスのような歓声が送られる中、リトグリはその熱気を続く「好きだ。」へと引き継ぐ。6人は軽やかなステップを交えながら、伸びやかな歌声を客席に届けていく。また、「青春フォトグラフ」ではデビュー時から現在までの成長を感じさせる映像の数々を背に、ピースフルなコーラスワークを展開。曲中盤ではアリーナ中央のセンターステージから客席に向けて、6人がサインボールを投げ込む特別演出もあり、彼女たちは素手で投げたりハンディキャノンを使って遠くまで飛ばしたりしながらファンとコミュニケーションを図る。その後、ミカの「行くよーっ!」を合図に曲が再開し、多幸感に満ち溢れた歌声を響かせたほか、エンディングではmiyouやミカが豪快なフェイクで観る者を圧倒させるなどして、前日に負けず劣らずの盛り上がりを見せた。
最初のMCではアサヒが「今回はアリーナが、アルバム名でブロック分けされているんです」と口にすると、アルバム名にちなんだブロックごとに声援を上げて場を盛り上げることに。そして「みんながリトグリを必要としてくれているからこそ、私たちが歌う意味があると思います」のメッセージに続いて、前日とはまったく選曲の異なるメドレーを披露。Pentatonixをフィーチャーしたアカペラナンバー「Dear My Friend」を筆頭に、「君に届くまで」「My Best Friend」「人生は一度きり」といったシングル曲や「Hop Step Jump!」「Girls be Free!」などのダンサブルな楽曲を見事に歌いつないでいく。
壮大なメドレーを終えると、ミカは「メンバーみんなで歌いたい曲を集めたんですけど、全部歌えないからDay1、Day2でメドレーに詰め込みました。私が歌いたかった『My Best Friend』も歌えました。今の6人で歌ってほしいという声もいただいていたので、この日を楽しみにしていました」と嬉しそうにコメント。その後も「Don't Worry Be Happy」のような懐かしの楽曲が飛び出したかと思えば、「WONDER LOVER」のような現編成になってからのダンスチューンもあり、新旧の代表曲や隠れた名曲が矢継ぎ早に披露される。中でも「Ready to go」では観客とのコール&レスポンスもフィーチャーされ、曲が進むにつれて一体感が高まっていった。そのほかにも、初日から続けて歌唱された「ECHO」では前日をも凌駕する圧巻のボーカルパフォーマンスで観る者を魅了。新たなフェーズへと突入した彼女たちにぴったりな「UP TO ME!」、ノリのよさで会場をひとつに束ねる「だから、ひとりじゃない」「OVER」メドレーと、リトグリの魅力が遺憾なく発揮された楽曲の数々でガオラーたちを存分に楽しませてくれた。
ライブ中盤のMCでは、MAYUが「今日は<PROMISE>なので、これからの約束をみんなとしていきたい」と口にし、ガオラーとの約束をひとりずつ発言していく。その中には「この6人でもう一度武道館でやりたいです」(かれん)、「紅白歌合戦に出たいです!」(アサヒ)とこの6人で経験したことがない目標を宣言。その一方で、ミカが「ラジオ番組にゲストをお呼びしたくて……大谷(翔平)さんです!」と明かし、場を和ませる一幕もあった。
穏やかながらもドラマチックさを併せ持つ「透明な世界」からライブ中盤戦に突入。和テイストを全面に打ち出した「ORIGAMI」、情熱的な側面が強く伝わる「明日へ」とタイプの異なるミディアム/スローナンバーの連発で、グループの多様性を見事に提示してみせた。メンバー紹介を含むバンドメンバーのセッションパートを終えると、まずは衣装替えをした姉組(かれん、MAYU、アサヒ)が「NO!NO!!NO!!!」を貫禄の感じられるボーカルワークで歌い紡いでいく。続く妹組(ミカ、結海、miyou)は「Go My Way!」を、フレッシュさと頼もしさを織り交ぜながら表現し、「心に空を」では再び6人が揃って絶品のコーラスワークでオーディエンスを惹きつける。その流れを引き継ぎ、「SING」ではスケール感の大きなバンド演奏とともにリトグリらしいメッセージを届け、「CLOSE TO YOU」では爽快感の強いサウンドにあわせて会場中を多幸感で充満させた。
ここまでの選曲を振り返り、miyouは「久しぶりにライブに来たとか、最近ファンになって初めてライブに来てみたという人もいると思います。いろんな思い出にタッチできるような瞬間を作ってみましたけど、届きましたか?」とコメント。かれんも「本番は後ろの映像を観ながら歌うことはできないんですけど、リハーサルのときはがっつり観て泣いてしまいました」と、スクリーンに映し出される過去の映像や思い出の写真について触れる。さらに、前日に名前が決まった妹組のモンスターキャラクターを含めた6匹のモンスターのグループ名を、MAYUが「リトル・ベリー・モンスター」(現時点では表記未定)と命名する場面もあり、会場は一段と温かな空気に包まれていった。
その後、「Join Us!」にてライブも佳境に。ハッピーな空気感を放出するボーカルワークを前に客席の熱気が再び上昇し始めると、その勢いは「SAY!!!」へ引き継がれ、タオルを頭上で回す観客とともにさらに一体感を高めていく。そして「世界はあなたに笑いかけている」では写真・動画撮影可能のほか、メンバーがアリーナ客席間を練り歩く演出も。ガオラーは自分たちの間近に来たメンバーに笑顔を振り撒きながら歌い踊るほか、スマホにその姿を収めるなどしてこの瞬間を存分に楽しんだ。また、ファンーの笑顔に囲まれた6人が再びサインボールを客席に投げ込むサプライズもあり、サービス精神旺盛な演出の数々に歓喜の声が沸き起こった。
最終ブロックに移る前に、かれんはここまでを振り返り「昔の話なんですけど、活動していく中でいろいろしんどいことやつらいことがあって、落ち込んでもがいて頑張り方もわからない、そんな時期もありました。今思い出して苦しくなるときもありますが、そんな経験をしたからこそ今の私があると思っています。周りからよくポジティブだねって言われる私ですが、自分たちで“チーム後ろ向き”と言っているMAYUとアサヒはもっともっと悩んで、それでも乗り越えてここまで前を向いて頑張ってきてくれました。2人ともありがとう」と涙ながらにMAYU、アサヒに感謝を伝える。続けて「妹3人は既存のグループに入る大変さがある中で、時には鋭い言葉に傷つけられることもあったと思うけど、楽しみながらすごく頑張ってくれて、頼もしいなとそばで感じでいます」とミカ、結海、miyouに告げると、3人は涙を浮かべながら「こちらこそありがとう」と返す。そして、「みんながいたから私たちはこうして歌い続けています。この日があるのはみんなのおかげです」とガオラーへ思いを告げ、メンバーが作詞に携わった新曲「Memories」をエモーショナルに歌い上げる。さらに、この日のライブのテーマに沿った1曲「I Promise You」を感情たっぷりに熱唱し、ライブ本編を締め括った。
アンコールでは、結海が涙腺を潤ませながら「昨日の公演でみんなと会って、私たちはこのファンのみんなともっともっと、ずっと20周年も30周年もお祝いしたいなって、心から思いました。このライブを準備しているときもその気持ちがあったんですけど、この2日間ではっきりとした形で見えました。このみんなとずっとずっと先まで一緒にいたいです。約束してくれますか?」とガオラーに語りかける。そして「みんながつらいとき、私たちが歌います。全身全霊をかけて、私たちが歌を届けます。ありのままの私たちと、ありのままのみんなで、ずっとずっと先まで一緒に進めますように」と願いを込めて、NHKドラマ10『宙わたる教室』の主題歌として制作された新曲「Break out of your bubble」を客席に届けた。
いよいよ2日間を締めくくるラストナンバーに入る前に、突如miyouから「今日は妹3人からお姉さんたちに伝えたいことがありまして、手紙を書いてきました」とかれん、MAYU、アサヒに伝える。すでに瞳を濡らす姉組に向けて、miyouが「リトグリになったばかりの頃、素晴らしい景色や体験、新しい気持ちやキラキラした日々を過ごすと同時に、昔のメンバーと比べられ、自分がどこを目指せばいいのか、この6人で一体何になればいいのか、毎日悩んでばかりでした。でも、あるとき気づきました。3人がいろんな涙を流しながら、踏ん張って踏ん張って作り上げたこの土俵に簡単に乗ったつもりはなかったし、私が今ここに来たからこそ3人に見せられる景色、ガオラーに見せられる景色、この愛おしい6人だから見れる最高の景色があるんじゃないかって。だから、今日このときまで全力でぶつかってこれました。まだまだ姉ちゃんたちには敵わないところばかりだけど、私たちもリトグリになれたかな?」と手紙を読み上げると、即座にアサヒから「当たり前やろーっ!」と涙交じりの声が上がる。
続けて結海が「今から1年くらい前、リトグリが9周年を迎えたとき、正直お姉ちゃんたちと一緒にお辞儀をするよりも拍手をすることのほうが、どうしてもしっくりくるなと思う自分がいました。でも、あったかい言葉をかけ続けてくれるファンの方や周りの人のおかげで、この10周年という瞬間を迎える今、心からありがとうと思えるし、これからのリトグリの未来を作るのはどこにも代わりがいない私たちなんだと本気で思います。私たち3人が入ってよかったと、今お姉ちゃんやみんなが言ってくれるこの言葉を、もっと多くの人に言ってもらえるまで、私たちは挑戦し続けたいと思います。リトグリを残してくれてありがとう」と伝えると、再びアサヒが「入ってくれてありがとう!」と言葉を返す。
さらに、ミカが「今はまだお姉ちゃんたちの大きな背中を追っているばかりだけど、私たちもいつかお姉ちゃんを引っ張っていけるカッコいい存在になって、この6人で、そして温かいガオラーのみんなやスタッフさんたちと一緒にどこまでもどこまでも進んでいきたいです。20周年も30周年も、みんなで迎えましょう!」と告げると、6人がステージ中央で互いを強く抱きしめ合う。妹たちの思いを受け取ったかれんは「みんなこの2年間、よく頑張ってくれた。妹たちに大きな拍手を!」を客席に呼びかけ、会場は盛大な拍手に包まれる。
最後に結海が「最後にかれんちゃん、MAYUちゃん、アサヒちゃん。想像を絶するくらい大変なことがたくさんあったと思うけど、ここに立つことをやめないでくれてありがとう」、miyouが「そしてガオラーの皆さん、私たちを心から抱きしめてくれてありがとう。これからもどうか、ずっと6人で歌わせてください」、ミカが「私たちをこんなにも幸せな場所に立たせてくれてありがとう。そして、10周年おめでとう」と締めくくると、「大好きーっ!」と大声で叫びながら6人で再度抱擁。全員が喜びの涙を流す中、miyouは「今日という日が終わってしまうのは少し悲しいけど、私たちには未来があります。どうかまた私たちの歌を聴きに来てください」とガオラーと次の約束をしてから「STARTING OVER」で会場をハッピーな空気で包み込んで、祝祭の2日間を完結させた。
10周年というグループにとって大きな節目を、大切なガオラーとともに迎えることができたリトグリ。11年目に突入した彼女たちはここからも、歌を通して今まで以上に我々を楽しませてくれることだろう。これからも続いていくリトグリの快進撃に期待していてほしい。
(文/西廣智一)
<セットリスト>
01. はじまりのうた
02. 好きだ。
03. 青春フォトグラフ
04. <PROMISE>スペシャルメドレー:Dear My Friend
〜 君に届くまで
〜 ダイヤモンド
〜 Hop Step Jump!
〜 Girls be Free!
〜 My Best Friend
〜 人生は一度きり
〜 Dear My Friend
05. Don't Worry Be Happy
06. Ready to go
07. WONDER LOVER
08. ECHO
09. UP TO ME!
10. だから、ひとりじゃない 〜 OVER
11. 透明な世界
12. ORIGAMI
13. 明日へ
14. NO!NO!!NO!!!
15. Go My Way!
16. 心に空を
17. SING
18. CLOSE TO YOU
19. Join Us!
20. SAY!!!
21. 世界はあなたに笑いかけている
22. Memories
23. I Promise You
アンコール
24. Break out of your bubble
25. STARTING OVER
【会場】武蔵野の森 総合スポーツプラザ メインアリーナ(東京)
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